MESSAGE
代表ご挨拶
NPO法人トロンで未来をつくる会
理事長
岸本充弘
がんはいくつもの遺伝子変異の積み重ねが原因と考えられています。その遺伝子変異はがんの種類どころか同じがん種でも人それぞれで異なり、すべて全く同じということはありません 。もちろんKRAS変異、p53変異のように大きく見て共通の変異はありますが、それ以外は千差万別です。従って、本来はがんに共通の治療法というものは存在しないはずです。 しかしながら現状は、統計的に最大公約数の人に効果がある治療法(抗がん剤)が選択されています。 一方、抗がん剤の作用は、「正常細胞より比較的よくがん細胞を殺す」という意味です。そのため、正常細胞にも少なからず影響を与えてしまい、これが副作用となって現れます。 たとえ特定の分子のみ攻撃する分子標的薬であっても、がん細胞だけにあり正常細胞には全くないという因子は存在せず、それが副作用となって現れます。 すなわち、私たちの受けるがん治療は、必ず副作用が現れるにもかかわらず本当に効くのかどうか分からない代物なのです。 さらに厄介なことは、がんは抗がん剤に対して耐性を持ってしまうことです。せっかく副作用で体をボロボロにしながらがんを小さくしても、抗がん剤の効かないがんの出現により別の治療を再スタートしなければならなくなります。 それが繰り返され、やがて治療の手段がなくなり、抗がん剤の副作用もあって衰弱し、「本当」の余命宣告がされることになります。 私たちNPO法人トロンで未来をつくる会は、そのようながん治療の現状に一石を投じたいと考えています。その一石の1つが、トロン放射能泉です。 そもそも放射能泉は戦前から医療現場で採用されていた治療法であり、その目的は人間が本来持つ3つの能力(免疫力、恒常性維持力、治癒力)を亢進することにあります。トロン放射能泉はそれらの効果が顕著です 。私たちはトロン放射能泉でがんを治療しようと謳っているわけではありません。いわゆるがんの標準治療を受けるにしても、表面的な効果だけでなくその欠点もきちんと認識し、 それを乗り越えるための手段を取るべきです。その1つがトロン放射能泉です。トロン放射能泉は、それだけで人間の持つ3つの力を増幅し、病気に打ち勝つ力を与えます。 私たちは、トロン放射能泉ががん患者さんの未来をつくるキーパーツであると信じております。 NPO法人トロンで未来をつくる会で紹介する症例はほとんどが岩手県花巻市にあったメディカルスパ花巻トロン(現在は閉鎖)という温浴施設で得られたものです。 そこでは抗がん剤で体がボロボロになった人たち、もう治療法がないと医者から見放された人たちがたくさん通っていて、驚くような効果をあげていました。 「まずはトロンを知っていただきたい」。それが理事長としての使命だと考えています。