「世界初の希少がん」から卒園へ|パクリタキセル9コースと母の闘病記

「世界初の希少がん」から卒園へ|パクリタキセル9コースと母の闘病記

名前:KS くん
年齢:5歳(2023年3月時点)


KSくんはわずか1歳10ヶ月で、小児では世界初と言われる”卵巣上皮型精巣腫瘍”で、3歳まで生きられないと診断されました。

KSくんのお母さんは、なんとか息子を助けたい一心で、全国の病院を飛び回るものの、医師からは「わからない・治療法がない」と言われ続けました。標準治療以外の選択肢を求め、2歳10ヶ月の時に出会ったのがトロン浴でした。

希少がんをめぐるKSくんのストーリー

トロン浴を始めるきっかけ

複数のセカンドオピニオンを回り、病院の縦社会を感じました。下手なことは言えず、少し突っ込んだ質問をしてもはっきりと答えてくれない…

私自身もっと勉強して、医療方針について知識を持って医師と会話ができないと、チビ(息子)に最適な医療を受けさせてあげられないと感じました。

そんな時に知人からトロン浴のことを知り、標準治療の限界を感じていましたので、直感で「やってみたい!」と思い、すぐに問い合わせをしました。

その後も、トロンで未来をつくる会の方には、誠実で丁寧な対応をして頂き、感謝に耐えません。

トロン浴の経過観察

副作用のとても強い抗がん剤(パクリタキセル)を投与することにしましたが、トロン浴は”抗がん剤の副作用”を軽減することを知っていたので、継続できたと思っています。

トロン浴を併用することで、免疫や血液データにプラス効果を与えてくれました。特にALP・LD、腫瘍マーカーに注視していましたが、トロン浴により副作用コントロールがうまくいったのだと考えています。

外科手術にも踏み切れたのは、トロン浴のおかげです。

壊死していく癌 CT画像

NPO法人からのコメント

トロン浴により免疫UPと血液データを注視しながら、「手術+抗がん剤+トロン浴」という合わせ技を行なったとても希少な症例。

一般的にパクリタキセルは副作用がとても強く出て、9コースまで行うことはできず、(小児なら尚更。成人での平均は4コース前後)副作用を軽減させたトロン浴の症例とも言えます。

トロン浴によって副作用が軽減される症例は数多く報告されており、腹膜播種においては、トロン浴のみで消えてしまう症例もあるほどです。

治療の幅が広がり、患者の選択肢を増やした成功例といえます。

トロン浴とは?

免疫力を高め、病気に負けない身体づくりをする「アルファ線温熱療法」

現代医療の分野でも、体温の上昇が免疫機能に大きく影響を与えることが注目されています。トロン浴は、特殊な天然鉱石「トロン鉱石」から発せられる微弱な低線量α線と、身体を芯から温める温熱効果により、免疫細胞の活性化や体内環境の改善が期待されています。
がん治療や予防をはじめ、健康維持や老化予防を目的に、医療関係者からも関心が高まっています。

トロン浴の特徴と期待される効果

⑴ 低線量アルファ線による免疫細胞の活性化

トロン浴では、トロン鉱石から放出される低線量アルファ線が、皮膚表面にある免疫細胞に働きかけ、リンパ球(特にNK細胞やT細胞)を活性化させると考えられています。
皮膚で活性化された免疫細胞は、血流に乗って全身を巡り、がん細胞や異常細胞を排除する役割を担います。

また、がん抑制遺伝子(p53遺伝子など)の活性化や、過剰な活性酸素を除去する酵素(SOD酵素など)の産生促進も報告されており、細胞レベルでの自己修復力の向上が期待されます。

⑵ 温熱効果による免疫力向上と代謝促進

トロン浴によって身体が芯から温まることで、体温が1℃上昇すると免疫力(リンパ球の活性)が約40%向上するといわれています。
さらに、体温の上昇により血流やリンパの流れが改善し、体内の老廃物や余分な水分の排出が促進され、細胞の代謝機能が活性化されます。

特に、細胞内のエネルギーを作り出すミトコンドリアの働きが活性化し、組織や臓器の機能改善にもつながります。

⑶ ホルシミス効果

トロン浴では、「ホルシミス効果」も期待されています。
これは、低線量のアルファ線が身体にとってプラスに働き、
免疫機能の調整・回復
活性酸素の消去能力の向上
がん抑制遺伝子の増加と活性化
細胞や組織の修復・再生促進
などの作用がもたらされるという考え方です。
この効果によって、がんの予防や再発防止、さらには老化の抑制にもつながる可能性があります。

KSくんのお母さんからメッセージ

1歳10カ月で癌が発覚。手術で全摘しましたが、数ヶ月後に腹膜播種転移。稀というか、もはや世界に類を見ない症例です。有効な治療薬はこの世に存在しません。そんな状況で発覚から卒園を迎えることできました。

医師が不思議だと言ってしまうほどの現実が、彼の身に起こっています。チビは特に嫌がる事もなく、1日に何度もトロン浴に入り、むしろ受け入れているかのように入浴してくれます。トロン浴のおかげで、今はこんなに成長できました。本当に感謝しています。

我が家がトロン浴で道が拓かれたように、治療法がなく苦しんでいらっしゃる多くの方にトロン浴を知って頂きたく、インタビューに応じました。

今の夢は、トロン浴で健康サロンを経営してみたい。もっと多くの人にトロン浴を知ってもらいたい!と考えています。

おわりに

NPO法人トロンで未来をつくる会では、病で苦しむ人たちへ”生きる希望”を届けたい!と考えています。そして、トロン浴には現代医療を変える可能性があります。副作用がないのもトロン浴の大きな強みです。

理化学研究所出身で、日本の放射線化学の父と言われた飯森博士と畑博士がトロン浴のルーツになりますが、生前は防衛大名誉教授であった畑博士は「地球上で最も細胞を活性化させる物質はトロンである」と仰っていました。

わたしたちは、トロン浴を世界へ広めたい。副作用のない”新しい補助療法”として、これからも研究と発信を続けて参ります。