「トロン浴」の驚くべき力とは|医師が解説!がんは温泉で治る!?

「トロン浴」の驚くべき力とは|医師が解説!がんは温泉で治る!?

佐藤医師は放射線科の専門医で、2018年から「あきらめない治療」や「切らずに治す治療」の実現を目指し、トモセラピーやサイバーナイフといった最新の放射線治療機器を駆使する、“がん治療のスペシャリスト”です。

そんな佐藤医師から見る”トロン浴の可能性”について、ご紹介させて頂きます。

温泉治療によって、がんが治ることはあり得る

温泉治療によって、がんが治ることはあり得ると思っています。

例えば、秋田県の玉川温泉は有名です。ここはラジウム泉で有名なわけですが、ラジウム泉は分解時に「アルファ線」を出します。

アルファ線は皮膚の中には入りませんが、温泉に入ることによって皮膚表面がアルファ線被ばくします。そうすると、皮膚表面にいる免疫細胞が活性化します。

加えて、体温が上がります。体温が上がり、1度上がるとリンパ球の活性が40%上がると言われています。

ですから体表面でアルファ線照射をされて、体温が1度上がることによって、免疫細胞のアクティビティ(活性力)が上がって、全身に回っていき、がんを消滅させる。

そういったことは十分考えられます。

しかし、天然温泉は効果が安定しない

ラジウムは天然のものですから、今ラジウム泉の濃い濃度が出ていても、次の噴出は薄い濃度のこともあり、濃度がバラバラです。

ですから、一定の効果を上げるのは難しいと思っています。

だからこそ、人口的に作り出した”トロン浴”が良いわけです。

トロン浴は安定した”ホルシミス効果”が期待できる

人工のトロン浴もアルファ線が出てきます。天然のものと違い、一定濃度のトロン浴を生成することができるため、安定して高濃度なトロン浴ができる。

そのアルファ線が皮膚を介して、免疫細胞をアクティベート(活性化)して、
免疫機能の回復や調整をしたり、
過剰な活性酸素を消去する酵素を増加させたり、
がんをアポトーシス(自然に死なせる)したり、
がん抑制遺伝子を増加させて、がんを抑制する。

あるいは、組織や細胞の機能を活性化させて、病気や老化を予防する効果があります。このような総合的な機能を”ホルミシス効果”と呼んでいます。

ですから、「がんになった人・がんを予防したい人」もトロン浴に入り、体温を温め、アルファ線で”ホルミシス効果”を期待することで、がんの治療や予防に有効ではないかと考えています。

おわりに

NPO法人トロンで未来をつくる会では、病で苦しむ人たちへ”生きる希望”を届けたい!と考えています。そして、トロン浴には現代医療を変える可能性があります。副作用がないのもトロン浴の大きな強みです。

理化学研究所出身で、日本の放射線化学の父と言われた飯森博士と畑博士がトロン浴のルーツになりますが、生前は防衛大名誉教授であった畑博士は「地球上で最も細胞を活性化させる物質はトロンである」と仰っていました。

わたしたちは、トロン浴を世界へ広めたい。副作用のない”新しい補助療法”として、これからも研究と発信を続けて参ります。