中村ゆりさんの訃報を知って―もし、あの日会えていたら

2026.09.17

中村ゆりさんの訃報を知って―もし、あの日会えていたら

俳優の中村ゆりさんが、直腸がんのため44歳という若さで亡くなられたというニュースを知りました。

44歳。

あまりにも若すぎます。

中村ゆりさんは、私も好きな俳優さんの一人でした。

今回の訃報を知り、本当に残念でなりません。

そしてニュースを見た瞬間、私は約1年前のある出来事を思い出しました。

1年前、ある社長から相談を受けた

私自身が再々発する前のことです。

知人である社長から、がんを患っている方について話を聞きました。

当時、私は、

「ある女優さんのお母様が、がんを患っている」

というような説明を受けたと記憶しています。

そして、その方に私が続けていたトロン浴について紹介したいという話になりました。

その社長も、その方のためにいろいろと動いていたのだと思います。

私は、自分自身の闘病経験について何度も詳しく話しました。

悪性リンパ腫になったこと。

脳に腫瘍ができたこと。

手術をしたこと。

抗がん剤治療を受けたこと。

そして、トロン浴を続けてきた中で、自分自身の身体にどのような変化があったのか。

私が経験してきたことを、

「もし少しでも参考になるなら、伝えてほしい。」

そんな思いで話していました。

直接会って話す予定だった

その社長とは、実際に会食をする予定まで決まっていました。

その席で、もっと詳しくトロン浴について話すつもりでした。

自分が経験したことを、直接伝えたかった。

ところが――

その会食の前日でした。

私自身のがんが再々発しました。

突然の再発でした。

私は病院へ行くことになり、予定していた会食には参加することができませんでした。

結果として、その話を直接する機会を失ってしまいました。

今振り返っても、

「あと数日早かったら。」

と思います。

再発のタイミングが少し違っていれば、私はその場所にいた。

そして、自分の経験を直接話すことができていた。

今回の訃報を知って、そのことを強く思い出しました。

「あの時、会えていたら」

もちろん、私がその会食に参加していたからといって、その後の結果が変わったかどうかは誰にも分かりません。

それは分かっています。

でも、自分自身ががん患者としてトロン浴を続けてきたからこそ、どうしても思ってしまいます。

「もし、あの時に直接会えていたら。」

「もし、トロン浴についてもっと詳しく伝えることができていたら。」

もしかすると、何か一つ別の選択肢を知ってもらうことはできたのではないか。

少しでも、生きるための何かの力になれたのではないか。

そんな思いが、今も残っています。

少しでも長く生きるための選択肢として

私は、

「トロン浴をすれば、がんが治る」

と言うつもりはありません。

医学的に、トロン浴によって延命できると断定することもできません。

それでも私は、自分自身が何度もがんと向き合う中で、トロン浴を続けてきました。

だからこそ、

「もしかしたら、少しでも長く生きるための一つの選択肢として、何か力になれたのではないか。」

そう感じてしまいます。

これは医学的な結論ではありません。

私自身の経験から生まれた、正直な気持ちです。

もし自分の体験が少しでも誰かの参考になるのであれば、私は伝えたいと思っています。

治療を決めるのは本人です。

そして、医師と相談しながら決めていくものです。

でも、

「こういう経験をした人間もいる。」

という情報を知ってもらうことはできる。

私はそう思っています。

今回の訃報を知って思ったこと

私が1年前に聞いていた話が、中村ゆりさんご本人のことだったのか。

そこについて、私は直接確認したわけではありません。

当時は「女優さんのお母様」と聞いていました。

ですから、

あの時の話が中村さんご本人だったと断定することはできません。

ただ、今回の訃報を知り、1年前のやり取りや、行くことのできなかった会食のことを思い出しました。

そして、

「もっと何かできなかっただろうか。」

という気持ちが残ったことは事実です。

自分も、同じがん患者だから

私はこれまで何度もがんと向き合ってきました。

再発もしました。

脳腫瘍にもなりました。

抗がん剤も受けました。

造血幹細胞移植にも挑戦しました。

自分自身も、

「あとどれくらい生きられるのだろう。」

と考えたことがあります。

だから、44歳という若さで亡くなられたという事実を、簡単に受け止めることができません。

まだ仕事もしたかったと思います。

まだ会いたい人もいたと思います。

まだやりたいことも、たくさんあったはずです。

私自身、病気になって初めて、

普通に生きられる一日が、どれほど大切なのか

を知りました。

だから、私は伝え続けたい

あの時、会えていたら。

あの時、直接話すことができていたら。

考えても答えは出ません。

過去を変えることもできません。

だからこそ私は、

これから自分ができることをやろう

と思います。

自分が経験した治療。

副作用。

再発。

移植。

そして、トロン浴で免疫を上げて、今も生きているということ。

良かったことも、うまくいかなかったことも含めて、できる限り伝えていく。

それを読んだ誰かが、

「こんな経験をした人もいるんだ。」

と知る。

そして自分で調べ、周りの人と相談し、自分自身で選択する。

そのきっかけの一つになればいい。

今回のことを通して、その思いをさらに強くしました。

中村ゆりさん。

44歳というあまりにも早い旅立ちを、心から残念に思います。

俳優として多くの作品を届けてくださったことに感謝するとともに、

同じようにがんと向き合ってきた一人の人間として、

心よりご冥福をお祈り申し上げます。