抗がん剤中止。その1年後、脳腫瘍が消えた #16

抗がん剤中止。その1年後、脳腫瘍が消えた #16

前回、トロン温浴を始めた後のMRIで、医師から、

「がんの顔つきが変わりましたね。」

と言われたことを書きました。

その後、私は退院し、外来でその後も「アドセトリス」という抗がん剤治療を続けました。

トロン温浴も並行して続けていました。

しかし、アドセトリスは13回で中止することになります。

抗がん剤を続けられなくなった

理由は、副作用でした。

特に強く出たのが、末梢神経障害です。

手足にしびれが出るようになり、歩行もこ困難になりました。そこで治療を続けることが難しくなっていきました。

そして最終的に、医師からストップがかかりました。

抗がん剤治療は、そこで終了です。

がんを経験した人間にとって、治療をやめるというのは決して簡単なことではありません。

「この先、大丈夫なのか。」

当然、不安はありました。

しかし、身体の状態を考えれば、続けることもできません。

それでも、トロン温浴は続けた

抗がん剤は中止しました。

しかし、私はトロン温浴だけは続けました。

病院には検査のために通います。

MRIで脳の状態も確認します。

しかし、脳腫瘍に対する抗がん剤などの積極的な医学的治療は行っていませんでした。

その期間、私が続けていたのがトロン温浴です。

数か月。

半年。

そして、さらに続けました。

正直なところ、

「これで本当に大丈夫なのか。」

という気持ちがなかったわけではありません。

それでも私は、自分が納得して始めたことを続けてみようと思いました。

そして、約1年後

約1年が経ったころ、再びMRI検査を受けました。

何度受けても、MRIの結果を聞く瞬間は緊張します。

「大きくなっていないか。」

「また何か出ていないか。」

いろいろなことを考えます。

ところが、そのMRIを確認すると――

脳にあった腫瘍が、画像上で確認できなくなっていました。

私は驚きました。

何より、うれしかった。

アドセトリスは副作用によって中止していました。

その後、脳腫瘍に対する抗がん剤治療は受けていません。

その期間も、私がずっと続けていたのはトロン温浴でした。

だから私自身の感覚としては、

「トロンだけを続けていた期間に、脳腫瘍が消えた。」

ということになります。

私自身に起きた事実として

ここは、とても大切なところです。

私は、

「トロン温浴をすれば、がんが治る」

と言いたいわけではありません。

医学的な因果関係を、私が証明することもできません。

それ以前に受けた手術や抗がん剤治療が、その後の経過にどの程度影響していたのかも分かりません。

ただ、時系列としては、

アドセトリスを13回で中止した。

その後は脳腫瘍に対する積極的な医学的治療を受けていなかった。

その間もトロン温浴を続けた。

そして約1年後、MRI上で脳腫瘍が確認できなくなった。

これは、私自身の身体に実際に起きたことです。

だから私にとって、トロン温浴は単なる健康法ではなくなりました。

ここから4年間が始まった

もちろん、

「腫瘍が消えた。これですべて終わった。」

とは思いませんでした。

がんには再発があります。

だから私は、その後も定期的にMRI検査を受け続けました。

そして――4年。

脳腫瘍が確認できなくなってから、再び脳に腫瘍が見つかるまで、約4年間という時間がありました。

この4年間が、私にとってどれほど大きな時間だったのか。